相続に強い弁護士を選ぶ際のポイント
1 相続案件を中心に扱っているかどうか
弁護士業務には、企業法務、債務整理、離婚、交通事故など、多くの分野があります。
そのような多くの分野のすべてについて、深い知識を有しているというのは、事実上、困難です。
その中でも相続案件というのは、一般的な弁護士業務であり、扱ったことがないという弁護士は少数派でしょうが、だからといって相続案件を中心に扱っているという弁護士が多いわけでもありません。
相続に強い弁護士を選ぶためには、相続案件を中心に扱っている弁護士を選ぶのがよいでしょう。
相続案件を多く扱っていれば、自然と多くの経験を得ることができますし、案件を進めるために必要な知識も得ることとなります。
たとえば、相続についての法律が改正されることもありますし、その手続きの進め方が変わるということや、新たな判例・裁判例が出されるということもあります。
相続に関する最新の情報を得ておかないと適切に対応ができないということになり、日頃から相続案件を扱っていないと、このような知識を得られない可能性があります。
そうすると、相続案件を中心に扱っている弁護士が相続に強い弁護士である可能性が高いため、そのような弁護士を選ぶのがよいでしょう。
2 税金についての知識もあるかどうか
相続案件では、相続税などの知識も必要です。
というのも、税金のことを考えずに相続手続きを進めてしまうと、思わぬ不利益を受けてしまうということもありますし、そのことが後でトラブルの原因ともなりかねないからです。
生前の相続対策において、弁護士として、法律をもとに、相続の際にトラブルが起きないような方法をアドバイスすることは非常に重要ですが、同時に、相続税のことも考慮してアドバイスすることが必須だといえます。
そのため、相続に関する税金についての知識も持っている弁護士を選ぶのがよいでしょう。
弁護士の中には、税理士の資格も持ち、相続に関する税金関係の案件も扱っている場合もあります。
税金についての知識も持っていることは、相続にも強いといえるでしょう。